ハーゲンダッツ事件

 　8月も今日で最後。今年は雨天が多く、それほど暑くない8月でした。雨は局所集中豪雨型。豪雨とまではいかないまでも、激しい雨が15分程度ザザザァーッと降ってはやみ、しばらくしてまたザザザァーッと来る、というパターンが多かったです。

　シェアハウス「木かげハウス」周辺は高蔵寺ニュータウンが広がるなだらかな丘陵地の裾野で、山や河川から遠く、洪水や土石流の心配はまずありません。でも異常気象続きの昨今を考えると、どこに住もうがリスクゼロではないでしょう。的確にとっさの判断ができるよう、最新の情報を採り入れながら、備えをしておかなくてはいけませんね。

　雨が一段落した日、おいしそうなものを見つけました。「スイートポテト味のクリスピーサンド」と「和栗のカップアイス」。ハーゲンダッツの期間限定品です。秋を誘う「さつまいも」と「栗」に吸い寄せられた管理人、入居者さんに食べてもらおうとそれぞれ2個ずつ購入し、「木かげハウス」のフリーザーに入れておきました。

　フリーザーには玉ねぎやトマトが入っていました。「学生さん達はこうやって長期保存するのかな」と思いながら、メモ付きのアイス4個を冷凍しました。



　その日の夜遅く、自宅で台所仕事をしていた管理人の頭に、突然恐ろしい事実がひらめいきました。「アイスを保存したのは野菜庫でフリーザーではない」という事実。管理人の自宅冷蔵庫ではフリーザーにあたる部分(引き出し)が「木かげハウス」の冷蔵庫では野菜庫で、管理人自宅冷蔵庫の野菜庫にあたる部分(引き出し)が「木かげハウス」の冷蔵庫ではフリーザーであること、つまり逆であることを、突然思い出したのです。

　フリーザーに保管されるはずがないあの玉ねぎとトマトは、その事実を管理人に無言で示唆していたのでした。にもかかわらず・・・。

　まずい。
　少々お高いハーゲンダッツのアイス4個が、野菜庫の中で時間の経過とともに融けてしまう。

　急いで入居者さん4人にメールしました。幸い、メールに気づいた入居者さんがいて、野菜庫のアイス達を救い出してくれました。

　「だいぶ融けてましたが、多分大丈夫だと思います!　明日の楽しみにしておきます」というやさしいメールの文字に、あらためてそそっかしさを反省。入居者のみなさん、またおいしいものを見つけたらもっていきますね。今度は落ち着いて保存場所を確認します。